初となる4人だけのツアーがCD音源としてリリース決定!
矢野顕子とTIN PANによる
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ファイナル公演ライブ全編を完全収録。CDのMIXエンジニアには、長年メンバーと共に制作をおこなってきた巨匠、吉野金次を迎えている。そして、完全生産限定盤の特典DISCとして未公開新曲映像含めた全編ライブ映像(MIXエンジニアは飯尾芳史)、矢野顕子とTIN PAN トークセッションを収録したBlu-rayが付属するなど、この歴史的瞬間が永久保存版として蘇る。
CD + Blu-ray(¥5,600+税/VIZL-803)
CD1第一部全曲/CD2 第二部&アンコール全曲収録
Blu-ray 全17曲収録
+特典映像「矢野顕子+TIN PAN トークセッション」収録
3DISC入りデジパック仕様
2CD(¥3,200+税/VICL-64318〜9)
CD1第一部全曲/CD2 第二部&アンコール全曲収録
DISC1
1: 大いなる椎の木
2: Wichita Lineman
3: 思い出の散歩道
4: The End of the World
5: I’m Moving On
6: ソバカスのある少女
7: 冬越え
8: A Song For Us
DISC2
1: へびの泣く夜
2: 水彩画の街〜乱れ髪
3: 終りの季節
4: 氷雨月のスケッチ
5: こんなところにいてはいけない
6: ポケットいっぱいの秘密
7: 変わるし
8: 絹街道
9: ひとつだけ
初回生産限定盤のみ、
特典映像「矢野顕子+TIN PAN トークセッション」収録
(CD MIXエンジニア : 吉野金次/Blu-ray MIXエンジニア:飯尾芳史)
矢野顕子+TIN PAN 特製ロゴステッカー
(対象店舗:TOWER RECORDS 全国各店 / TOWER RECORDS ONLINE)
※特典は数に限りがございます。お早めにご予約下さい。
※また、一部 取扱いがない店舗もございます。予めご了承下さい。
北中正和
2014年12月に矢野顕子とTIN PAN (細野晴臣/林立夫/鈴木茂) という顔合わせで「さとがえるコンサート」が行なわれる。この4人は30年以上前からさまざまな組み合わせ、場面で共演してきた。しかし4人だけでツアーを行なうのは実は今回がはじめてだ。
30年以上前という数字を見ると、昔の音楽の再現かと思う人がいるかもしれない。しかしことこの4人にその発想はあてはまらない。30年以上前、本能のおもむくまま新しいポップスを作ろうとしていた4人は、時代の磁場に導かれるかのように、ポップスの最前線で出会い、歴史的な作品を残した。顔をそろえた期間は短かったが、その後、離れていても4人は、それぞれの立場で、音楽体験を進め、深め続けてきた。その過程は不可逆。だから30年ぶりの邂逅といっても、旧交をあたためあう同窓会にはなりようがないのだ。
ごぞんじのようにいまのポップスの多くはコンピュータを使って作られている。4人もそうした音楽と無縁ではない。それどころか細野晴臣のようにYMO時代からコンピュータを使う音楽の先駆者として活躍してきた人もいる。だから彼らの音楽の中にはコンピュータ時代の感覚が反映されているのだが、一方で彼らは生演奏の名人でもある。
かつてポップスの演奏は編曲された譜面をそのとおりに再現するものだった。いまのポップスのライヴでもあらかじめ作られたトラックを使う人のほうが多い。しかしこの4人による演奏は、そうした伝統的なスタイルのポップスではない。矢野顕子は変幻自在な歌やピアノを聞かせる。対するTIN PANは柔軟性において世界有数のリズム・セクション。そんな両者が出会うのだから、当意即妙、創意工夫の余地のある演奏が展開されないわけがない。なぜかって? それが生の演奏で味わえる音楽の最高の醍醐味だからだ。
時を同じくして、洗練された編曲感覚を持ちつつ自由にポップスを演奏する人たちが、世界各地から登場してきている。今回の「さとがえるコンサート」では、4人の演奏の円熟の味わいはもちろんのこと、そんな最新のポップスの感覚も体験できるのではないかと期待している。
わたしにとってこの3人は、
TIN PANというグループ名としてより、
一人一人がわたしの十代の時からの音楽仲間として、
生涯共に音楽を作る、友人たちなのです。
時の流れは全ての人に容赦なく降りかかりますが、
わたしたちはそれさえも味方につけ、
香しく豊かな音を作りあげるのです。
どうぞ、共にその音の葡萄酒を味わい、
共に歓んでください。
矢野顕子
青山学院高等部在学中よりジャズクラブ等で演奏、1972年頃よりティンパン・アレイ系のセッションメンバーとして活動を始める。76年にアルバム「JAPANESE GIRL」でデビュー以来、YMOとの共演、「出前コンサート」で見せるピアノ弾き語りなどジャンルを超えた音楽活動を続けてきた。2014年3月にはSPEEDSTAR RECORDS移籍第一弾アルバム「飛ばしていくよ」発表、新世代のミュージシャン達とコラボし、一か所に留まらない活躍をしている。
http://www.akikoyano.com/
1947年東京生まれ。音楽家、69年エイプリル・フールでデビュー。70年はっぴいえんど結成。73年ソロ活動を開始。同時にティン・パン・アレーとしても活動。78年イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成。YMO散開後は、ワールド・ミュージック、アンビエント・ミュージックを探求、作曲やプロデュースなど多岐にわたり活動。
http://hosonoharuomi.com/
1951年5月21日生まれ。東京都出身。AB型。1972年、細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆とキャラメルママを結成。のちにティン・パン・アレーと名を改め、ユーミン、吉田美奈子、いしだあゆみ他数多くのアルバムをプロデュース。70年代半ばに大村憲司、村上秀一、小原礼らとバンブーを結成。その後パラシュート、アラゴンなどバンド活動と共にスタジオミュージシャンとして数千曲のセッションに参加。2000年に細野晴臣、鈴木茂とTin Panを結成、アルバムをリリースする一方、ドラムをメインにしたユニークなイベント「Groove Dynasty」をプロデュース。現在は、大貫妙子、小坂忠らとライブを楽しんでいる。
http://ameblo.jp/soft-edge/
1970年アルバム「はっぴいえんど」をリリース。3枚のアルバムを発表し<はっぴいえんど>解散。と同時に1974年単身L.A.に渡りソロアルバム「BAND WAGON」を完成させる。帰国後アルバムリリースに合わせ<鈴木茂&ハックルバック>を結成し、全国ツアーを行う。その後<ティン・パン・アレー>のメンバーとして数多くのセッション活動を重ね、ソロとしても7枚のアルバムを発表するかたわら、スタジオワーク、LIVEサポート、アレンジャー、プロデューサーとしても活躍。2003年、再び自らのBANDとして、<鈴木茂BAND>を結成、現在は<完熟トリオ>としてもLIVE活動に力を入れている。同時に、自身のサウンドを表現するエフェクターを各種製作し、ホームページにて販売も行っている。
http://suzuki-shigeru.jimdo.com/
18:30開場/19:00開演
全席指定:7,500円(税込)
ジーンズシート:4,500円(税込)
※ジーンズシートは客席最後方となります。
18:00開場/19:00開演
全席指定:7,500円(税込・入場時別途500円)
ジーンズシート:4,500円(税込)
※ジーンズシートは2階最後列のお席となります。
18:15開場/19:00開演
全席指定:7,500円(税込・入場時別途500円)
ジーンズシート:4,500円(税込)
※ジーンズシートは2階最後列のお席となります。
17:15開場/18:00開演
全席指定:7,500円(税込)
ジーンズシート:4,500円(税込)
※ジーンズシートは客席最後方となります。
12.9(Tue.)
福岡・IMS HALL
いよいよ初日が始まりました。
聴いているお客さん、演奏しているプレイヤー、
皆が「今楽しい!」と思っているのがわかる空間でした。
私はもっともっとずっと聴いていたかったです(笑)。
byスタッフ
12.11(Thu.)
Zepp Nagoya
ますます熱くなる演奏。
ロビーでは、「やっぱりお前も来てたか〜」
「懐かしいな」という会話も飛び交っています。
かつての音楽仲間が集う場にもなっていました。
Byスタッフ
12.12(Fri.)
NHK大阪ホール
ほとんどの作品が、私が生まれる前の作品達。
日本のPOPSの原点はここにあり。
しかし、私にとってはとても新鮮で、
本当に本当に素晴らしい公演でした。
14日は東京公演、最終日。
ツアーが終わってしまうのはとっても残念です。
またこのメンバーでのライヴを観れることを願って、
スタッフも一緒に楽しませて頂きます!
byスタッフ
12.14(Sun.)
NHKホール
(作詞:矢野顕子/作曲:矢野顕子)
矢野顕子「JAPANESE GIRL」(1976)収録
(作詞/作曲:Jimmy Webb)
グレン・キャンベル「Wichita Lineman」(1969)収録
(作詞:松本隆/作曲:馬飼野俊一)
アグネス・チャン「アグネスの小さな日記」(1974)収録
(作詞:Sulvia Dee/作曲:Arthur Kent)
「スキーター・デイヴィス」(1963)収録
(作詞:Hank Snow/作曲:Hank Snow)
「ハンク・スノウ」(1950)収録
(作詞:松本隆/作曲:鈴木茂)
ティン・パン・アレー「キャラメル・ママ」(1975)収録
(作詞:細野晴臣/作曲:細野晴臣)
細野晴臣「HOSONO HOUSE」(1973)収録
(作詞:矢野顕子/作曲:矢野顕子)
矢野顕子 新曲(2014)
(作詞:糸井重里/作曲:矢野顕子)
矢野顕子「音楽堂」(2010)収録
(作詞:松本隆/作曲:大滝詠一)
大瀧詠一「大瀧詠一」(1972)収録
(作詞:細野晴臣/作曲:細野晴臣)
細野晴臣「HOSONO HOUSE」(1973)収録
(作詞:松本隆/作曲:鈴木茂)
はっぴいえんど「HAPPY END」(1973)収録
(作詞:糸井重里・矢野顕子/作曲:矢野顕子)
矢野顕子「荒野の呼び声」(2012)収録
(作詞:松本隆/作曲:穂口雄右)
アグネス・チャン「アグネスの小さな日記」(1974)収録
(作詞:矢野顕子/作曲:矢野顕子)
矢野顕子「akiko」(2008)収録
(作詞:細野晴臣/作曲:細野晴臣)
細野晴臣「トロピカル・ダンディ」(1975)収録
(作詞:矢野顕子/作曲:矢野顕子)
矢野顕子「ごはんができたよ」(1980)収録
開演時間になり、暗転していく客席から自然に拍手が沸き起こる。その拍手の厚みが、この日のライヴに対する期待の大きさを物語っていた。
しかし、ステージに登場した4人は、拍手に軽く応えただけでそれぞれの位置につく。上手(客席から見て舞台の右)からギター、ドラムス、ベースそしてピアノ・キーボードがほぼ横一列にセッティングされている。4人は位置につくと、客席をあおることもなくそのまま「大いなる椎の木」を演奏し始める。そのオープニングに、高座でわざと聴こえるか聴こえないかの声量で話し始めるという落語名人のエピソードを思い出した。そうすることで、客の意識を話に向けるのだという。彼らがそんなことを意識していたとは思わないけれど、客席から“これは特別なライヴだ”という構えが消えて、音楽そのものにスッと向かっていったように感じられた。
「大いなる椎の木」は、矢野顕子とTIN PANの3人が初めてレコーディングした曲のひとつだから、彼らの出発点という意味でも一曲目にふさわしい。けれど今日は、そんな意味を詮索するよりも4人が届けてくれる音楽の魅力を心ゆくまで味わえばいい。矢野顕子の奔放な歌を適確にバックアップするTIN PAN、そして矢野顕子も加わった4人の親和性の高い絶妙なアンサンブルは、絶対に他では聴くことができないのだから。彼らは、それぞれの技量を競いあうのではなく、お互いの音にビビッドに反応しあい、アイコンタクトを交わしあいながら、歌に寄り添ってその表現を広げるサウンドをクリエイトしていく。矢野顕子、細野晴臣、鈴木茂のオリジナル曲だけでなく、ジミー・ウェッブの「Wichita Lineman」、スキーター・デイヴィスの「The End of the World」、ハンク・スノウの「I’m Moving on」などのカヴァー曲からも、この曲を演奏する意味や曲に託した想いが伝わってくる。古い新しいとか、オリジナルかカヴァーかなどは関係ない。彼らが演奏しているのが“今を生きるリアルな音楽”なのだと、その音自体が雄弁に物語っている。
なによりの証拠が、新曲「The Song for Us」だ。この4人でしか表現できないビートとグルーヴあふれる理屈抜きのカッコよさは、時代を超えた音楽の魅力を示すとともに、これからの時代における生演奏の可能性をも提示している。彼らは、それぞれがワン・アンド・オンリーであると同時に、次の時代に音楽の本質を伝える存在でもあるのだと、この曲を聴きながら改めて思った。
このコンサートは決して回顧的イベントではなく、4人から次の時代にメッセージを送るライヴだったと、改めて思う。願わくば、このメッセージを送る機会が一度だけに終わらないで欲しい。
3,240円(税込)
540円(税込)
各10,800円(税込)
500円(税込)
3,240円(税込)
540円(税込)
各10,800円(税込)
500円(税込)